エピソード08
カレーを食べて
ひどい腹痛になるが
将棋を指したい一心で
立ち上がる将棋への愛が体の不調を超えた瞬間
藤井の研修会時代は苦難はあれど楽しい思い出が詰まっていたが、一度だけ大きなピンチがあった。あるとき藤井は、昼食にカレーを食べた。カレーを食べること自体、当時の藤井にとっては珍しいことだった。そのせいか、カレーの辛さは問題なかったものの、食べ慣れない香辛料によってお腹を痛めてしまう。お腹の痛みで真っ青になり、将棋すら指せない状態になる藤井。それを見た棋道師範の竹内は、急いで藤井の家に連絡し、祖母が迎えに来ることになった。しかし藤井の家から教室までは1時間ほどかかるため、藤井はその間布団で横になっていた。
祖母が到着すれば、家に連れ帰られてしまう。そうなれば当然、将棋を指すことができない。それは将棋をこよなく愛する藤井にとって、お腹の痛みよりも辛いことだったのだろう。そろそろ祖母が到着するかという時間になると、横になっていた藤井は突然立ち上がり、なんと対局を始めようとした。その姿には、どうしても将棋を指したいという藤井の強い思いが見えたそうだ。
(DIA collection『藤井聡太語録 言葉から紐解く若き天才の思考術』より)
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皆様お疲れ様です。ピースです。
2週連続更新なんて、久しぶりですね^^;; “藤井聡太八冠のエピソード、個人的なお話も絡めて…” の続きを読む